ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

日赤看護大学案内2018

50 フローレンス・ナイチンゲール記章フローレンス・ナイチンゲール記章は、顕著な功績のあった看護師に授与される世界で最も栄誉あるメダルです。日本人受章者に対しては、日本赤十字社の名誉総裁である皇后陛下より授与されます。平時または戦時に傷病者、(身体)障がい者または紛争や災害の犠牲者に対して、偉大な勇気をもって献身的な活躍をした者や、公衆衛生や看護教育の分野で顕著な活動あるいは創造的・先駆的貢献を果たした正規看護婦や篤志看護補助者を対象に、赤十字国際委員会によって授与されます。第1 回の記章はフローレンス・ナイチンゲールの生誕10 0 周年を記念し、紛争時に敵味方を問わず負傷者を保護する赤十字が顕著な功績のある世界各国の看護師を評し、1920 年に授与されました。世界各国の赤十字社から、選考委員会の審議を経て、赤十字国際委員会に候補者が推薦されます。各国から集まった候補者について、赤十字国際委員会は慎重に審議・選考し、隔年ごとに最大50 名に記章を授与します。2015 年現在、世界の受章者は1,4 47 名、日本人受章者は107 名。本学に関連する受賞者本学から39 名(卒業生31 名、実務練習生5 名、専門学校生2 名、短期大学顧問1 名)の受賞者を輩出。近年の受章者第4 0 回( 20 05 年) 樋口康子(名誉学長):平時における看護教育・看護研究の功績により受章第41 回( 20 07 年) 川嶋みどり( 名誉教授):看護の臨床に携わりながら学ぶ場を提供する現任教育に貢献し受章フローレンス・ナイチンゲール(1820年-1910年)198 0年にイギリスの癌撲滅運動に際して製作された、ナイチンゲールの肉声入りレコード。70歳の頃の声を聞くことが出来ます。(日本赤十字看護大学史料室収蔵)「私が死に人々の記憶さえもなくなり、ただ名のみ残った時、私の声が私一生の偉大なる事業(看護)を不朽ならしめるよう祈ります。神様、何とぞバラクラバ(クリミヤの一地名)の旧友達を祝福し、安らかに昇天せしめられますよう。」樋口康子(名誉学長) 川嶋みどり(名誉教授)クリミア戦争に従軍して病院の衛生を改善し、統計に基づいて死亡率の引き下げを評価し報告。近代的な看護理論と病院の衛生管理の指導・普及に貢献し、英国看護協会の設立にも助力しました。1872 年には国際赤十字のアンリー・デュナンがナイチンゲールを高く評価する声明を発表しています。