ブックタイトルあきる野物語 空色の旅人

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概要

あきる野物語 空色の旅人

菅生歌舞伎Sugao Kabuki菅生地区の青年たちが栗沢一座の指導を受け、昭和10年に初公演を行ったのが始まり。東京都の無形民俗文化財に指定されており、現在は、小学生から80代の方までの約70名が菅生歌舞伎菅生一座を結成し、日々演技を磨いています。菅生歌舞伎の衣装やカツラなどはすべて手作り。化粧も一から勉強しています。また、地元の資源回収で得たお金の一部を、歌舞伎存続のために活用しているのも特徴です。座長の野口金雄さんが「菅生歌舞伎を通じて地域の絆が深められるのが理想です。地芝居は見る側だけでなく、演じる側も楽しいのが一番です」と話すとおり、一座が一丸となり、菅生歌舞伎の伝承を楽しみながら続けています。菅生の組立舞台明治42年に造られた希少な組立式舞台が菅生地区に現存しており、東京都の有形民俗文化財に指定されています。回り舞台や花道を備えた本格的な地芝居用の舞台は、八間舞台と五間舞台があり、日本屈指の組立舞台です。現在は、菅生組立舞台保存会によって管理されており、正勝神社の秋の祭礼では、隔年で組み立てられ菅生歌舞伎が披露されます。瀬戸岡獅子舞瀬戸岡の三匹獅子舞の歴史は古く、明和4年(1767年)の古文書にも登場しています。獅子頭に書道半紙や御紙を付けた大頭、牝獅子、小頭の獅子が5つの演目を瀬戸岡神明神社で奉納します。舞の間には新選組で知られる天然理心流を取り入れたと伝えられる棒術が演じられており、これは江戸末期、菅生の地に道場を開いた大西政十が伝授したと伝えられています。五日市入野獅子舞毎年4月に琴平神社、9月に阿伎留神社例大祭に奉納される五日市入野獅子舞。その歴史は約4 0 0年以上とも言われています。例大祭では、みこし獅子迎えで百貫の六角神輿の宮出しが行われ、その後、神輿とともに檜原街道を中心として町内を練り歩き「鞠蹴り」「花掛り」「三拍子」などの舞が演じられます。まり29