ブックタイトルあきる野物語 空色の旅人

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概要

あきる野物語 空色の旅人

郷土芸能~未来へ伝承する宝~Local performing artsあきる野に古くから伝わる郷土芸能には、神事ではやし奉納される神楽やお囃子、獅子舞から、地芝居まで幅広く、その数は40以上あります。まさに郷土芸能の宝庫と言えます。秋川歌舞伎Akigawa Kabuki明治中期に、二宮神社の神楽師が奉納芸として始めた二宮の芝居は、大正時代に古谷一座、栗沢一座による競合で大流行を遂げました。次第に衰退しつつあった二宮の芝居の保存に地元の人々が立ち上がり、平成4年に秋川歌舞伎保存会が発足。栗沢一座の芸を今に受け継いだ秋川歌舞伎保存会は、その後、一座の名称を「あきる野座」と名乗り、東京都の無形民俗文化財に指定されています。「秋川歌舞伎の魅力は、素人が演じる面白さにあります。100年を超える歴史ある農村歌舞伎を未来へ伝えるのが私たちの使命」と力強く語るのは、座長兼事務局長の白檮山誠さん。地元の人々の熱い思いで創られる秋川歌舞伎は、二宮神社の秋の例大祭を始め、市内外でも公演を行っています。練習中も真剣な表情田村弥和さんあきる野市在住東京純心女子中学校2年生4年生のときに小学校のクラブ活動で秋川子ども歌舞伎に初めて参加しました。着物を着て行う動作や化粧がとても面白く、また、いろんな世代の方々と交流できるのが楽しいです。2015年で主役は2回目ですが、やはり緊張します。今後は女役もやってみたいです。お囃子・獅子舞・神楽・棒使いOhayashi (traditional festival music)/Shishimai (traditional Lion-mask Dance)/Kagura(sacred music and dance)/Bo-Tsukai(Cudgel-play)市内には、古くから様々な郷土芸能が多く継承され、各地域の祭礼などで披露されています。お囃子、獅子舞、神楽、棒使いを伝承する39の団体は、あきる野市郷土芸能連合会を結成し、活動をしています。また、数多くの団体により継承されているお囃子には、神田囃子と重松流囃子の2つの大きな流派のほか、いくつかの流派があります。古くは明治時代初期にこの地域に伝えられました。28